トルコレース
(株)インテリックス・ジャストカーテンの木村です。
このブログでは、私達インテリックスのオリジナルカーテンの中でも人気の高いトルコレースについてご紹介したいと思います。

トルコ共和国はシルクロードの要衝として、東西の織物・刺繍文化が融合した地域です。特にオスマン帝国時代(14~20世紀初頭)には、宮廷文化の中で刺繍やレースが人気を博しました。女性たちの嫁入り道具や宮廷の装飾品として精緻な刺繍が作られ、豪華さと繊細さが生活文化に根付いていきました。
トルコには「オヤ(Oya)」と呼ばれる縁飾り刺繍の伝統があります。花や幾何学模様を細やかに糸で編む技法で、スカーフや衣服の装飾に使われてきました。この技術がカーテン用の大判レースへと発展し、窓辺を飾るインテリアに応用されてきたのです。20世紀以降、トルコのブルサやイスタンブール近郊では繊維産業が盛んになり、伝統刺繍と機械レースの融合によって「高級感がありつつも量産できるレースカーテン」が輸出品として発展しました。この様にトルコの刺繍レースカーテンには、オスマン帝国から続く繊細な刺繍文化と近代繊維産業の融合が背景にあるのです。(下記は、縁飾り刺繍Oya)

日本とトルコの歴史的な関係についても触れておく必要が有ると思います。1890年トルコ(当時オスマン帝国) の軍艦エルトゥールル号が和歌山県串本町沖で遭難。地元住民の献身的な救助と看護が行われ、これが両国の友好の象徴的な出来事となります。その後1924年日本とトルコは正式に国交を樹立。以降、文化交流や貿易が進展していきます。そんな中1985年イラン・イラク戦争の戦時下テヘランに取り残された日本人を、トルコ航空が救出。この事はエルトゥールル号遭難時の恩義に応えた形として、日本国民に深い感動を与えることになりました。それ以来、日本とトルコはより親密な友好関係が続いています。
私達インテリックスの本社・工場はエルトゥール号所縁の地の和歌山県にあります。トルコ国内の織物刺繍工場とは弊社がカーテン生地のビジネスを始めて以来お互い強い信頼関係で結ばれています。
先般、2024年11月、弊社主催でジャストカーテン品川ショールームにて日本とトルコの国交樹立100周年を記念して「トルコカーテンフェアレセプション」を開催しました。これは、トルコから当時のトルコ共和国駐日全権大使のコルクット・ギュンゲン大使を始めとした大使館の皆さん、トルコ航空の皆さん、トルコ国内の弊社協力工場の皆さん、和歌山県からは当時の岸本周平知事ご夫妻、県庁職員、マスコミの皆さん、そして、インテリアコーディネーターを始め国内のインテリア業界の皆さんにも多数参加して頂き、トルコカーテンの素晴らしさを改めて認識していただき、お互いの友好をより深めることができました。

トルコフェア (ジャストカーテン品川ショールーム)
その後、8月に和歌山県経営者協会主催で岸本知事と地元和歌山の経営者の皆さんと共に、イスタンブールの弊社協力工場を訪問する計画が決まりましたが、残念ながら岸本知事の急逝により中止となりました。改めて機会を見つけて業界の皆さんと共にトルコ・イスタンブールを訪問したいと思います。
本年7月にはトルコ共和国ダムラ・ギュミュシュカヤ駐日総領事が弊社本社・工場を訪問してくださいました。

ダムラ・ギュミュシュカヤ駐日総領事 インテリックス本社・工場訪問
9月にはJAFICA (日本フリーランスインテリアコーディネーター協会)の協力で、弊社ジャストカーテン品川ショールーム内にトルコカーテンをPRするためのコーナーを新たに設置いたしました。


ジャストカーテン品川ショールーム トルコPRコーナー
弊社は引き続きトルコカーテンの素晴らしさを多くの日本の皆様に知っていただくために、適正な価格とより良いサービスでトルコカーテンの日本国内マーケットでの普及に努めてまいります。
窓廻り装飾事業協会をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。